テキストサイズ

contract

第9章 case4 【私ガ一番デアリタイ】 2

でも、本当の気持ちを口に出すのも躊躇ってしまう。だって、斎は・・・。

「だって、斎はヒトじゃないし、大体私の事オモチャだとか、何、と、か・・・」

声が小さくなる。だって私は斎のお気に入りの玩具であって、人扱いされ・・・。

「あれを気にしてたのか」

斎の声は、そんなことで?ぐらいの口調で、何となく腹立たしい。

「気にするでしょ!!」

「何で気にするの。玩具扱いが嫌?」

「だからそう言ってるでしょ!?」

「じゃ、何扱いしたらいい?」

!!!

「え、っと・・・」

「絢乃をどう扱ったら、余計な嫉妬しないで満足してくれるワケ?」

「・・・・・・狡い」

「聞こえないなー」

「ズルイ!!」

叫び、斎から距離を取りたくなって、斎の身体を両手で懸命に押す。

「斎はいつもズルイのよッ」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ