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第9章 case4 【私ガ一番デアリタイ】 2

言いたいコトを言い終えたらしい、斎にいつも忠実な的場君は、テーブルに何やらセッティングしている。カチャカチャと食器らしき音。

「本日は、もうお休みの連絡を学校側に入れてますので、このままお休み下さい。ただし、病欠扱いですから、この部屋から出ないで下さいよ?」

「・・・・・・はぁーい」

何だか、同い年の的場君が親モード・・・。

「不貞腐れた返事は可愛らしさに欠けますよ、姫様」

・・・的場君に私の可愛らしさが解っても意味ないと思うけどなあ。ところで斎はドコだろう?

「ところで、斎は?」

「斎様は学校にいますよ。『昨日の処理』をしておくそうです。昨日の処理って何でしょうか?」

「・・・・・・さぁ・・・?」

今度は私がしらばっくれる。勿論、思い当る節は・・・ある。多分・・・第2図書室。

「着替えが済んだら、食べて下さい」

それ以上、的場君は言わなかった。興味が失せたのか、私から何か聞くのを諦めたのか・・・。

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