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第9章 case4 【私ガ一番デアリタイ】 2

トンッと軽く押される背中。数歩歩いて止まる足。

さっきまで気が付かなかったけど、部屋に入ると何となく解る・・・昨日の夜の匂いが微かにする。

独特な、匂い。

パタン、と斎が開かずの扉を閉めた。昨日の夜と同じ・・・時間帯が違うだけで。

昨日は見えてなかったのに、脳裏に蘇る昨日の・・・デキゴト。

「思い出してる?」

後ろから抱きすくめられて、耳元で囁かれる声。昨日と同じ空間だからか、淫靡なイメージが脳裏から離れない。

真っ暗で見えてなかった筈なのに、脳裏で変換される画像。

散らばった服、中央の椅子。斎が座って、私がその上から真鯛で座って。

彼の中心部を私が咥えて。

飲みこんで、吸い出して、気持ち良くなって、酔いしれて・・・。

かぁぁぁぁぁっと血が上るのは、昨日の事を思い出したから、だけじゃない。

斎の右手の指はスカートをめくって中に侵入しているから。

「詳しく、思い出してみる?」

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