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第9章 case4 【私ガ一番デアリタイ】 2

つつつーっと這う指の先から、熱が溜まっていく・・・錯覚。

楽しげに遊ばせていた指は、私が抵抗しないのを解っているのか、するりと手を新たに忍ばせた場所は・・・下着の中で。

「・・・ンッ」

直に触れられていくうちに、湿り滑っていく・・・。

「へえ?もう抵抗しないんだ」

「抵抗・・・して、欲しい?」

首を右に向けると、微かに笑う声が耳に届く。

「余裕、だな」

「ンッぁあッ」

指がグイッと侵入してきて、思わず声を上げる。既に濡れてるから痛みはない。

そして、余裕なんてものは、ない。いつもいつも、余裕なのは斎だけ。

少しずつ酸素が減る気がして、顎を上げて口から息を吸う。吐く息はため息交じりの甘さを含んだもの。

「・・・はぁ・・あっ」

そして軽く競り上がる熱。思わず目を閉じ、微妙に身体が跳ねて、軽く・・・イッた。

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