
contract
第10章 case5 【私ヲ見テ】 1
斎に強制的に拉致られてから、半年強ぐらい。今では、自分自身の意思で、斎の傍にはいるけれど、
既に斎とは短い時期の付き合いでは無くなっているから、ある意味ばれていても無理は無い。
・・・できれば永久に会いたくない相手ではあったけど。
斎の手前、お嬢様も文句は言えないのだろう。多分、お嬢様の親である理事長すら。
この学校、理事長の影が薄い。重要な入学式にも出ては来ない。校長は、佐倉、という名前じゃないから多分他人。
斎はこの学校で、理事長以上の力は持っている、と思う。ヒトが持ち得ない力があるのだから、その辺は楽勝じゃないかな?
ただ、表だって実力行使はしていないようだけれど・・・あくまで推測に過ぎない話だけど。
「聞いてるの?」
「すみません。お嬢様の屋敷の出入りについては、斎の一存で決まった事ですから、私にどうこうする権利は・・・」
「権利なんて聞いてないわ。とりあえず、出て行ってよ。学校を退学したら、斎様が貴女を追い回す事も止めるでしょう?
貴女、斎様の事嫌々付き添っているのだから、いっそのこと、学校から出て行ってよ!!」
既に斎とは短い時期の付き合いでは無くなっているから、ある意味ばれていても無理は無い。
・・・できれば永久に会いたくない相手ではあったけど。
斎の手前、お嬢様も文句は言えないのだろう。多分、お嬢様の親である理事長すら。
この学校、理事長の影が薄い。重要な入学式にも出ては来ない。校長は、佐倉、という名前じゃないから多分他人。
斎はこの学校で、理事長以上の力は持っている、と思う。ヒトが持ち得ない力があるのだから、その辺は楽勝じゃないかな?
ただ、表だって実力行使はしていないようだけれど・・・あくまで推測に過ぎない話だけど。
「聞いてるの?」
「すみません。お嬢様の屋敷の出入りについては、斎の一存で決まった事ですから、私にどうこうする権利は・・・」
「権利なんて聞いてないわ。とりあえず、出て行ってよ。学校を退学したら、斎様が貴女を追い回す事も止めるでしょう?
貴女、斎様の事嫌々付き添っているのだから、いっそのこと、学校から出て行ってよ!!」
