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第11章 case5 【私ヲ見テ】 2

何時もは鍵がかかっているのに、今日は何故かドアを開ける事が出来て。

「入れ」

気が立ってる斎に逆らうのは得策じゃないから、とりあえず恐る恐る入る。

ほとんど使われていないと言われている倉庫の割には、ほこりが一切なく、綺麗に掃除されているらしい。

机と椅子も4セットあり、物に囲まれた自習室っぽい。

ぐいっと斎が後ろから押す。流石に「何するのッ」って文句言ってやるッと振り返った時だった。

押される身体。一気に身体が後方に動き、ドンッと痛くは無い程度の衝撃音。壁?

瞬間、羽交い絞めの様な力で抱き締められると同時に、唇が塞がれて、「ちょっと何!?」って文句を言いたいのに。

「んっんんんッ!?」

流石に話せない。それどころか舌が容赦なく、口内に入って来て、忙しなく動き回る。

展開の早さと若干のパニックとで、息を吸うタイミングがおかしくなって、息苦しくな・・・。

「・・っはぁあッ」

唇が離れたと同時に、酸素を吸い込む。息苦しかったせいか、身体が重く感じる。

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