テキストサイズ

contract

第11章 case5 【私ヲ見テ】 2

「ヤダヤダ・・・」

首を振り、とりあえず現実を直視しないに限る、と思い直して、再度、斎から離れようとするけど。

「もっとしたい」

「・・・あのね・・・」

目の前の人外のヘンタイは、性欲底なしだろうか。

「まだ入ってる訳だし、今度は突いてあげるから」

「そ、そういう問題じゃないでしょ?」

部屋に入る光の色が、いつの間にか茜色になりつつある。つまり、そんな時間まで・・・。

「冷静になるには早い」

「そういう問題じゃない」

「学校も、たまにはいい」

「・・・味を占めないでよ」

呆れた。

でも・・・嫌いじゃない。嫌いだったら、そもそも、しない。・・・けど。

「見られたの、恥ずかしい・・・」

冷静になるとそこがやっぱり・・・と、思っていたのに。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ