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第12章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 1

ドキドキと鼓動が煩い。でも完全に拒否してない私も私で・・・。

腕を斎の身体から頭に絡め直して、ゆっくりと背伸びして、目を閉じ数秒・・・唇を合わせる。

・・・流石に舌を自分から入れるのは未だ、テレがあって無理。ここ教室だし。

「短い」

背伸びを止めると同時に、斎から文句。って、斎もこれくらいだったのに?さっき。

「もう1回」

今度は斎が強請ってくる。

「ヤダ」

本心じゃないけど、意地を張って何となく拒否。頭に添えていた手を放し、身体を後ろに一歩下げ・・・ようとする私を上手く捕まえて、

唇が合わさったと同時に。

「ンッ」

唇を薄く開けた隙間から侵入してくる斎の舌。

一瞬びっくりしたけど、結局強請ったものが手に入って、うっとりしながら舌を絡め、

次第に羞恥心が融けていく。キモチイイ。

この場所が教室、という事を忘れそうになる。目を瞑っていれば、なおさら。

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