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第12章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 1

セックスの時の指令は、頭からは出ていない。支配しているのは、斎であり、私の身体の方。

時々水音を立てながら、口に斎の太いモノが出入りを繰り返す。ぎこちないながらも、夢中で。

「ンンッ」

斎は楽しげに見下ろしている。時折、ガラスにも視線を寄越して。

ガラスに映る私自身を横目で見る。咥えた状態の私はますます卑猥で・・・。

身体の奥が切なくて仕方ない。太腿を伝う液体を開いている指で自覚する。何か欲しい。違う、何かじゃなくて・・・。

強引に口から出す。

「・・・入れ、て」

「まだ」
「もう入れてよぉッ」

もう限界。身体が苦しいから。本能のままに口にして。

「絢乃って結構淫乱」

「う、うるさいッ」

「あー、いらないって?」

「早く・・・どうにかして。斎が私をこんなにしたんだからぁッ」

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