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第12章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 1

「ばか」

と、罵声の一つも言いたくなった。何でよりによって教室で・・・。

脳内麻薬が体内から消え、ある程度正気に戻って口にしたのは、その一言。

「何言ってる、十分楽しんでただろうに」

「だから、ばかって言ってるの」

ばか、と言っている相手は斎だけじゃない。私自身にも言える。

とりあえず、上の服をきちんと着直し、スカートを穿いた状態で、手短にあった椅子に座る。

身体がだるくて、直ぐに歩く体力が無いから。

「もう冷静なのか。ツマラナイ」

1回だけしかヤッてないことが不満
らしい。1回で十分だ。教室内なんだから。

とはいえ、冷静に慣れているかというとそうでもない。

熱は身体の奥底で未だ燻っていて、時折トロリと身体から垂れ、内側の太ももを伝う感触は淫靡で、本能のまま動けば、続きが出来る。

・・・する気は無いけど。理性で抑えて、何でもない顔を取り繕う。

「・・・まぁいいか」

何か思い出したのか、私の近くの机にちょこんと座る。ズボンをとりあえずは引き上げたらしい。

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