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第12章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 1

「そうだわ、生徒会長」

何かを思いついたらしく、くるりと半回転。

「何でしょう?お嬢様」

柔らかい視線をお嬢様に注ぎつつ、返す言葉。

「貴方『わたくしの望みを叶える。その為にわたくしに付き纏っている』と言ったわね」

「そうですよ。貴女の望みを知ってますから」

私を無視して、話が進む。今のうちに姿を消した方が得策・・・?

「何を知ってるのか知らないけど。それより、今、お願いがあるの」

「聞きましょう」

その言葉に反応して、生徒会長に近づくお嬢様。耳元で何かを囁く。・・・私を見ながら。

・・・何か、企んでる?

お嬢様からの視線は、嫌な予感しかない。斎も企むのが好きだけど、お嬢様も似たり寄ったりらしい。

ひそひそ話の間に生徒会長も私に視線を寄越す。ますます、怪しい。

数歩、自然に後ろに下がる。

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