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第12章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 1

「馴れ馴れしく呼ばないでよッ」

「今から、ナカヨクなるんだから、どっちが先だろうと支障はないよ」

・・・何なのこの自己中な男は!!仲良く、なんてする心算はさらさらない。むしろ邪魔。むしろ有害ッ!!

唯一のドアの前に立ちはだかる生徒会長。多分、その外にはお嬢様。

ならば・・・。

ダッと踵を返し、走る。鍵に手をかけ、窓を開ッ!!

「まだ、ここにいないとダメだって」

「ンンンンッッ!!」

1階だから窓から逃げる心算が、やはり素早い。鍵は開けたけど窓を開けることは叶わなくてずるずると引き摺られた先は・・・、生徒会長の椅子。

椅子に座る生徒会長の脚の間に強引に座らされ、ギュッと身体を密着させられる。

・・・おぞましい。

「今、逃がす訳にはいかないんだよね・・・」

「やッ、めてってばッッ」

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