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第13章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 2

「人払いはしてあるよ」

キョロキョロしているので、私の行動が解ったらしく、そう一言。信用、していいものかどうか、少し悩む。

だって、黒田生徒会長と私の間には、信用や信頼など一切、無い。

とはいえ、不本意ながら呼ばれた以上、さっさとけりをつけたい。

部屋に入り、後ろ手でドアを閉める。視線を生徒会長から逸らすのは危険だから。

何かあった時に逃げたい場合の為には締めたくないけど、

外に漏れると大変な話を生徒会長がするなら、閉めておかないと大変で、

複雑に交錯する気持ち。

ドアに背を預け、最低限の退路を確保して、相手の出方を待つ。

「警戒してる、ね」

「当たり前でしょ」

本当かどうかは知らないけど、お嬢様に好意を寄せる目の前の男。振り向かせるためなら・・・の実力行使を数日前に私を使って、やってのけてる訳だし。

警戒しない、理由は無い。

「写真」

その言葉にピクリ、と身体が反応する。

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