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第13章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 2

バレンタイン当日。

何かイベントに絡んで、宴はあるのかな、と思っていた。勝手な推測だけど。

勿論、宴決行日の連絡はある筈なんだけど・・・生徒会長から。

何時あるか解らないものに、脅えていても仕方ないと知っていても・・・宴の中身が解らない以上、解らないまま何となくの不安だけが押し寄せる。

連絡が無い方が嬉しいけど・・・あっても困るけど、無いといつあるのか・・・。

と、何だかドツボに嵌っていく自分自身が嫌になる。

ただ、周りはそんな私をよそに、周りは穏やかな日常が過ぎていき・・・気が付けば放課後。

悠里ちゃんは勿論、斎藤君と帰った。私の様子がオカシイのは解ったらしいけど、そこは何とかごまかして。

悠里ちゃんに必要以上の心配はかけられない。今回は斎にも・・・話せないと思い込んでいた。

「・・・どうしようかな」

本来なら脳内で収まる筈の言葉が、無意識にぽつりと口から飛び出すと、

「何?」

いつの間にか目の前の席の椅子に座る斎を、視線が捉えた。

「・・・え?」

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