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第13章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 2

触れるか触れないかの距離で、一言、止められる。

せっかくその気になりかけてたのにッ!!

「じらすのもたまには悪くない、か?」

「じ、じらッ!?」

最近、そういう事が無かったのって、ワザとッ!?

何となくムカつく。大体、宴なんて斎が何か考えるから、あれこれ巻き込まれてる訳でしょッ!!

いつもなら、逃げる所だし、多分斎もその推測はしてると思うから、

ガシッと頭を両手で固定して、私から舌を押し込む。斎から顔を反らさず。

一瞬、斎の顔色が違ったのは気のせいなのか、確かめる術はないまま、そのまま絡め・・・と主導権を握れていたのは、ほんの少しで、

元々主導権なんて握った事無いし、大体翻弄されっぱなしだから上手く出来る筈も無く。

「・・・ンンッ」

息が苦しくなって、耐えきれなくなるのは、やっぱり私の方が先。

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