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第13章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 2

漸く離れた時には、明らかに空気が足りなくて、くらくらするから目を閉じる。

いつの間にか、お互いの間にあった机はずらされ、隔てるものが全くなく、斎の腕の中に当然の様にいる。

そして斎とこうしていることが、嫌じゃない、って事がある意味問題じゃないかな・・・。だってここは・・・教室。

って思うものの、すっかり毒されてる私は、そこで離れようとはしなかった。

たまにはいいと思う。バレンタインなんだし。

・・・と、忘れてた。肝心な物。

「斎、チョコ、いる?」

「今ある?」

「うん」

「出して」

腕の中から抜け出し、鞄の中から取り出すチョコ。渡すと同時に、ラッピングを外す斎。

食べるの、かな?という当初の心配は全くの杞憂だったらしく、チョコを口にいれ、口の中で転がしてる。

・・・普通に、食べるんだ。

なんて目の前で食べた所を見た事無いから、ちょっと新鮮。

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