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第14章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 3

「意味って?」

そこで黙る斎。

「・・・それより、気に入らないところは修正が必要だ」

「は?」

そして急に話の方向が変わる。

「黒田の痕跡を早く消さないと気が済まない」

そう言うと、顔の距離が少しずつ縮まって・・・。

「動くな」

唇が触れるか触れないかの距離で私に釘を刺し、そのまま舌を絡めてきた。

「・・・・・・ンッ」

安心する斎の匂いと、キモチイイと感じるキス。さっきと全然違うって、再認識。

と同時に、斎は私にまだそういう気持ちを持っていてくれたんだとすこしホッとする。

だってさっきまで怖かった。逃げたいとも思ったけど、逆に今日で、見限られるかも・・・という恐怖もあって。

いつの間にか、斎という存在は無くてはならないものになっていた。これだけ一緒に居れば必然なのかも知れないけど。

顔の位置を右左と動かしながら、舌を絡めたキスは続く。

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