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第14章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 3

「といっても、大した報告は無いですが」

的場君の声が徐々に近くなる。上に乗られている状態で、何とか上半身を動かすと、ベッドギリギリの足元辺りに、的場君がいる事に気付く。

と、いう事は、私のアラレモナイ姿も丸見えというコト、で。

・・・顔、隠したい。否、顔だけじゃなくて全体。

「そうだな」

この、一種異様な状況でありながら、この主従は顔色一つ変えない。

「とりあえず、朝7時まであの部屋は閉鎖しました。食事はその後。給仕は私がします。永依にはまだ伏せますね?」

「一応な、ただ隠しきれなくなったら、いっその事、バラせ」

「確かに、3日も隠しきるのは面倒です」

「3日!?」

思わず口にする驚愕。3日も・・・するの?と思った問いに、簡単に答えちゃう、的場君。

「そうです。彼らは三日三晩、セックスし放題です。その為の場所提供でもあります」

「何のために!?」

「・・・その事ですが、斎様。姫様にはこれ以上隠し事は無理では?」

・・・的場君は知ってるらしい。何故斎がこの“宴”なるものを始めたのか。

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