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第14章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 3

「いいえ。玩具、持って来てみましょうか?の前置きです」

・・・え?

「的場君、何言ってぁぁああんんッ」

反論しかけた言葉は、斎の指の急な刺激に、それ以上の言葉が出なくなる。

「持ってこい」

「かしこまりました」

「ち、ちょっと何考えてるのよッ」

文句は言えるけど、文句しか言えず。ヘンタイ主従だけが解り合ってて。

どんどん逃げ場が無くなるのは私だけ。

その間に、的場君はすたすたと部屋を出て行く。

「玩具、ね。使って見て良かったら、宴の奴らにも差し入れしようか」

「使わなくていいし、差し入れも要らないッ」

「遠慮するなって」

「してないッ」

全く、何考えて。

「そろそろ、潮時だし」

「何が、潮時?」

「さぁ・・・てね」

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