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第14章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 3

あれこれ葛藤したのに、出てきた言葉は案外直球になってしまった。

「はっきり言って複雑ですが、松浦家がそれなりに力のある家なのは、事実ですし、斎様にも意図がある以上、召使に意見する権限は無いですから。

話を元に戻しますが、先ほどの2名は、表向きお嬢様に好意を示してます。その上同意したようです」

的場君は淡々と話を続ける。心中は、おたやかとは言い難いかも知れないけど。

「最後に落合智明(おちあいともあき)。落合総合病院の息子で三男、2年。

彼ははっきり言って、お嬢様に好意はない、と言い切りました。親の強い意向と、彼の嗜好によって、宴に参加しています」

「彼の嗜好って?」

「セックス好き、というより、セックス依存と言った方が正しいですかね。校内でも一部の女子には有名ですよ。セフレが何人もいるそうですので」

「そ、そうなんだ・・・」

一癖も二癖もある?と思われる相手ばかり。お嬢様も良く、この状況を受け入れたよなぁ・・・なんて思う。

普通嫌でしょ。だって、お見合いと称して、いきなり複数でセックスって・・・。

って、彼女はそれを事前に知っていたのだろうか・・・。

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