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第15章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 4

一時的に閉じ込められたとしても、永久には無理なのではないか、と錯覚してしまう。

それならば、切り捨てるか壊すかしてしまえば早い、のに、それも、何故か、出来ない。

無意識に歯ぎしりをし、キリッという音を微かに立てた。

ただ、その音で少し冷静になった。頃合いを見て、素知らぬ顔で連れ出すしかないだろう。

「しばらく、知らぬふりをしておけ。滞りなく宴を進める様に」

「はい」

気配を伺うと、絢乃は、部屋の一番奥の隅の壁を背に座っている・・・ようだ。

宴の参加者は乱入者に気が付いていないのか、それとも目の前の本能に夢中なのか。

「キモチ・イイよぉ・・・」

特に、紗香は与えられる快楽に夢中で、

「・・ぁああっんッ・・・」

バックで突く瞬間に耳に届く嬌声。

「咥えて離さねぇな」

直後煽る声と共に、ギシギシ揺れるスプリングの音に混じる、ぐちゅぐちゅ、という微かな水音。

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