テキストサイズ

contract

第15章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 4

これを絢乃も見ている、という訳だ、と考えると、絢乃も同じ目にあわせたくなる。今直ぐに。

ただし、絢乃を翻弄するのは、わたしだけの特権。

わたしだけの、だ。

そろそろ絢乃を外に出してやろう。そして、この場に来たことに対する罰は、与えねばならない。

甘い罰、を。

それを考えると楽しみで仕方がない。

直後。

ドンッ

思わぬところから音が響いた。

何時しか宴の光景は見ず、今からの事を考えていたせいで、一瞬、現状把握が遅れる。

今一度、ぶれていた焦点を合わせると、ベッドの上には、紗香と松浦と落合だけ。
・・・黒田はどこに?

「ぃやッ」

短い悲鳴。声の下方向に目をやると、ドアを背に座っている絢乃と、絢乃を押す黒田の姿。

そして。

「・・・ンンンンッ」

容赦なく目の前で絢乃の柔らかい唇を奪う姿に、一気に血が登り、素早く行動を起こす。

ドカッ

容赦なく身体を蹴る。絢乃から引きはがす。そして何度か蹴り上げるッ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ