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第16章 case7 【貴方ニ引キ摺ラレル】 1

「きゃあああぁぁぁっ!!」

既に気分はホラー。ジェイソンか、貞子か、ジョーズかッ!!!

初めて目の前の存在に恐怖を感じた。

私は何も力が無い善良な市民だから、対処出来る筈は無いってばーッ!!

慌ててドアノブに飛びつき、まわ・・・。

「う、動か、ないッ!?」

ますますホラーな展開。全くノブが回らない。

後ろを恐る恐る振り返る・・・と、既にこちらに顔を向けている幼女が、スローモーションのようにゆーーーーっくりと、瞼を開いた・・・。

目には何の感情も宿っていない。漆黒・・・ではなく、濃い青色の宝石、と言ってもいいくらい澄んでいる。

・・・何故か目が離せない。逃げ出したいぐらい怖かったのに、目線を反らす事が・・・出来ない。

「・・・綺麗」

そんな感想が口からぽつりと飛び出すぐらい。恐怖は囚われた宝石によって、急激に何処かへ消え去っている。

そこからまた変化が訪れる。少しずつ、濃い青色の宝石だった目に、何か意志が宿り始める・・・感覚。

「・・・な、に?」

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