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第17章 case7 【貴方ニ引キ摺ラレル】 2
「ど、どうなっ・・・」
もう言葉も出ない。目の色が変わってる。あの、幼女の眼の色と同・・・。
「あの幼女が『藤沢沙羅』がらみなのは間違いなさそうじゃねぇかな・・・。推測だけどな」
「藤沢沙羅・・・って?」
「絢乃チャンの母親、と言っても、もう亡くなって随分になる筈だけどな」
「均さん、貴方、何者?」
鏡越しに均さんを見る。
父の知り合いに、均さんは出てきたことが無い。母からも生前聞いた事はない。このヒト、誰?何故、私の母親を知ってるの?
「父を知ってる、の?」
「知ってる」
「私は貴方なんか知らないわ!!」
振り返りつつ叫ぶ。
「そりゃそーだろうな。お前の父親、親戚筋と絶縁してんだから」
・・・そう、いえば。
父方の親戚とは、会ったことが無い。『親は両方とも早くに死んだ』とか何とか言ってた。会わないのが普通だったから、別に疑問に思いもしなかった。
「唯一の例外が、俺ってところだろうな。元々フラフラしてっから」
「お前、綺乃とはどういう関係?」
もう言葉も出ない。目の色が変わってる。あの、幼女の眼の色と同・・・。
「あの幼女が『藤沢沙羅』がらみなのは間違いなさそうじゃねぇかな・・・。推測だけどな」
「藤沢沙羅・・・って?」
「絢乃チャンの母親、と言っても、もう亡くなって随分になる筈だけどな」
「均さん、貴方、何者?」
鏡越しに均さんを見る。
父の知り合いに、均さんは出てきたことが無い。母からも生前聞いた事はない。このヒト、誰?何故、私の母親を知ってるの?
「父を知ってる、の?」
「知ってる」
「私は貴方なんか知らないわ!!」
振り返りつつ叫ぶ。
「そりゃそーだろうな。お前の父親、親戚筋と絶縁してんだから」
・・・そう、いえば。
父方の親戚とは、会ったことが無い。『親は両方とも早くに死んだ』とか何とか言ってた。会わないのが普通だったから、別に疑問に思いもしなかった。
「唯一の例外が、俺ってところだろうな。元々フラフラしてっから」
「お前、綺乃とはどういう関係?」