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第17章 case7 【貴方ニ引キ摺ラレル】 2

「お前の父親と俺はハトコ。俺の父親とお前の祖母はイトコ同士」

いきなり祖母とかハトコとかイトコとか言われてもも、ピンとこないし、混乱するだけだし・・・。

「血筋的には近くねぇから、遠縁・・・か?ま、親戚には間違いねぇよ」

ならば、母親の事を知っていても・・・おかしくは、ない。

「世間は結構狭いなー」

あっけらかんという均さん。うん、確かに世間は狭い。・・・納得も実感も何もないけど。何だか他人事の話に聞こえる。

「という事は“一族”なんだな?綺乃は」

「そう、なるな。因みに絢乃チャンの祖母は、結構力のある巫女だぜ?現役で」

「お前、綺乃の事、最初から知ってたとか・・・」

「それはナイ。解ったのは、絢乃チャンの名前聞いた時にさ。“藤沢”って苗字が引っ掛かって、ちょっと調べたってワケ」

「それがお前があの物騒な幼女を置いて、雲隠れした原因か?」

「怒るなよ。ま、ちゃんと調べた事の結果は包み隠さず呈示してるんだから」

それで許して?と可愛く?せまる均さん。・・・大の男が可愛く迫っても、斎には何の意味も無いだろうけど。

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