テキストサイズ

contract

第17章 case7 【貴方ニ引キ摺ラレル】 2

斎と均さんだけが、解り合っちゃってる。新たな事実がぽんぽん飛び出して、脳内は処理しきれてない。

どこから聞けば良いワケ!?イヤ、これは聞かない方が身のため?

とりあえず、感覚的には他人事だし。

・・・えっ・・・と。

「へえ?現実逃避か?」

考える事をさっさと放棄して、とりあえずどうしようかな~なんて考えた矢先、あっさりと指摘してくれる均さん。

・・・な、何でバレタ?

「・・・つ、ついていけない、し?」

咄嗟に出た苦し紛れな言葉には、何故か、疑問符ついちゃってるし。

「って、絢乃チャンがっつり当事者だけどな?」

意図しない所で当事者にされても・・・ひたすら困る。

「あ、ついでに『夏休み、実家帰る気は無いのか?』って絢乃チャンの愛する父親から伝言」

・・・・・・・。

帰る気が無いのでなく、帰してもらえない、という事実そっちのけで、言葉を紡ぐ均さんに・・・だんだん腹が立ってくる。

・・・何も知らないくせに、ペラペラとッ!!その上、私の知らない事を、大量に爆弾投下してくれるしッ!!!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ