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第17章 case7 【貴方ニ引キ摺ラレル】 2

●目、については、記憶にないのだけど、既に亡くなっている母の目の色とそっくりらしい。

で、あの良く解らない幼女については、母親の顔とそっくりだったから、母親の亡霊・・・?というよりは、力の名残?らしい。多分・・・と語尾についたけど。

「力の名残って?」

「あー、お前の母親、ヒトじゃねぇから」

「はぁ?」

厳密には、半分ヒトで半分ヒトでないものだったらしく、妙な力も持っていたとか。

「ヒトじゃないもの、って何?」

「追々解るだろ」
「今度ね」

そこは、触れてはいけないのか、ズルイ大人は口を閉ざす。

で、父親が絶縁した決定的な瞬間は、この母親との結婚だったらしい。

『化け物を嫁にするとは、何事か!!寧ろ、殺さねばならない輩に対して!!』だったらしい。

苗字は母方のモノを選んだから、藤沢、らしい。ナルホド。

そういえば、母方の祖父に会ったことが無い。既に亡くなったとか何とか・・・で、実は写真すら見せてもらったことがない。祖母にはたくさん会ったけど。

祖父が、ヒトでないもの、だったらしい。・・・結局何者だったのか・・・はズルイ大人が、貝の如く口を閉ざして、今は解らず仕舞い。

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