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第17章 case7 【貴方ニ引キ摺ラレル】 2
●最後に、斎の事についてなのだけど。
「まず、あの学校を進めたのは俺だ」
「均さんに勧められてないけど?」
そもそも、斎の屋敷で会うまで、均さんの存在すら知らなかったのに。
「そこの父親面したヤツに言ってやったんだよ。『行かせろ』って」
父親面したヤツではなく、正真正銘の父親、なんだけど。
そういえば・・・確かに『こんな高校もあるぞ?』って最初に行ったのは、父親だった・・・のを思い出す。
「でも、なんで?」
そんな背景知らないから、知らないまま進学した。偏差値、それなりに高めで、それなりに名前も知られた学校だったし。
「“木の葉を隠すなら森の中”ってヤツ?それと一族対策。アイツら小うるさいから」
「斎、という存在を一族が随時監視している以上、綺乃も一族から目の届く場所にいれば、油断するだろうし、ね」
「ただ・・・この選択は誤ったかもな」
「誤った?」
「斎が絢乃チャンに目をつけると思わなかったからなぁ・・・。流石、といえば流石なんだが・・・」
そこまで聞いてもやっぱり解らないのは、私を今の学校に勧めた理由。
「まず、あの学校を進めたのは俺だ」
「均さんに勧められてないけど?」
そもそも、斎の屋敷で会うまで、均さんの存在すら知らなかったのに。
「そこの父親面したヤツに言ってやったんだよ。『行かせろ』って」
父親面したヤツではなく、正真正銘の父親、なんだけど。
そういえば・・・確かに『こんな高校もあるぞ?』って最初に行ったのは、父親だった・・・のを思い出す。
「でも、なんで?」
そんな背景知らないから、知らないまま進学した。偏差値、それなりに高めで、それなりに名前も知られた学校だったし。
「“木の葉を隠すなら森の中”ってヤツ?それと一族対策。アイツら小うるさいから」
「斎、という存在を一族が随時監視している以上、綺乃も一族から目の届く場所にいれば、油断するだろうし、ね」
「ただ・・・この選択は誤ったかもな」
「誤った?」
「斎が絢乃チャンに目をつけると思わなかったからなぁ・・・。流石、といえば流石なんだが・・・」
そこまで聞いてもやっぱり解らないのは、私を今の学校に勧めた理由。