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第17章 case7 【貴方ニ引キ摺ラレル】 2

今生の別れ、じゃなくて、ちょっとした帰省だし。

その辺の感覚が、違うのだろうな・・・。

「まだ、帰ったばっかり、なんだ・・・け、ど?」

恐る恐る、答えを返す。何で悪い事してないのに、躊躇しつつ話さないといけないのか、解らないまま。

だって帰るには早すぎる。そして今度何時、ここに戻って来られるか、解らない。

今回はたまたま、均さんがいて、どさくさに紛れて・・・というか、成り行きでどうにかなったけど、

次は、絶対解らない。

「遅くても夏休み終わる頃には、帰るから、絶対」

だって、学校始まるし。

「斎様は、納得しないでしょう。それでも?」

「・・・・・・・・・それでも」

それしか、言えない。

斎がナニモノだろうと、私は私の尺度でしか、斎に向かい合うことは出来ないのだから。

私の頑なな返事に、的場君は1つ溜息をついた。

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