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第18章 case7 【貴方ニ引キ摺ラレル】 3

・・・気が付いたら朝だった。タオルケットがかけられ、隣には・・・当然の様にいて寝ている均さん。

「ね、眠い」

目をこする。昼間は欲望に支配されずに普通に過ごせるとはいえ、睡魔だけは増える一方・・・。

「というか、最後までしなかっ・・・た?」

改めて均さんの方を見て確認すると、散々指と舌で攻められた割には・・・彼は服を脱いではいなかった。一枚も。

「したかったか?」

「うわっ、びっくりさせないで下さいよ!!」

「勝手にびっくりしてんだろーよ?」

そう言って、軽く触れるキスは求めてきた。でもそれ以上は無くて、何事も無かったかのように部屋を出て行った。

ある意味拍子抜け・・・。斎は絶対最後までしちゃうから。

「っていうか、均さんとしたかった訳じゃ・・・」

ないのに、何で拍子抜け、とか思っちゃっているの・・・よ。

戸惑う自分自身が解らない。

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