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第18章 case7 【貴方ニ引キ摺ラレル】 3

8月31日。

流石に均さんと一緒のベッドは30日に断ったので、久しぶりに朝を1人で迎えた。

・・・というか、あの的場君が飲ませた何かの効力は、均さんとあの行為を始めてから少しずつ、減ってきてはいた。

・・・一時的なモノだった?らしい?今となっては解らないけど。

少し疼きはしたものの、結構寝れた気がする。

さて、斎はどんな態度をとるだろう?

「・・・怖」

と呟くけど、今回の件は『簡単に帰ってなんてやらないッ』という意地も、ある。

離れるたびに、的場君が来て、あれこれヤラレタのでは、たまったものではない。追われると逃げたくなる、の典型。

均さんで埋めた事実は・・・褒められたものではないけど。

今日は帰る日。ごちゃごちゃ考える・・・って事が、もう既に“ウシロメタイ”ってコトだけ、ど。

『斎は、身体を縛りゃ心も縛れると思ってんじゃね?』

普通逆だろ、と煙草を吸いながら話す均さんを思い出した。

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