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第18章 case7 【貴方ニ引キ摺ラレル】 3

幾度、頭が真っ白になっただろう?それすらも解らない。時々見える閃光と、上り詰める絶頂と・・・、

壊される、理性。

「逃げられると思うなよ?」

魔王が囁く。覆い被さって耳元で。見えない筈の、角が見えた気がするくらい。

漸く、バイブの振動を止めてくれたよう・・・で、

はぁっはぁっ・・・と私は荒い息を繰り返すしか、自由は残されていなかった。

「お前の生死すら、俺が握ってる。忘れるな」

死の宣告まで賜る始末。

魔王じゃなくて、堕天使?どっちにしろ、神の領域。力を持たないただのヒトには成す術は無い。

身体を起こし、突き刺さったままの玩具を、緩々と斎が動かす。抜き差し、抜き差し・・・。

ぐったりとした私を楽しげに見つつ・・・だ。この魔王は何時まで私で遊ぶ気?

そう思うものの、どっぷり快楽のの渦に落とされた身体の方は違うらしい。緩々と繰り返される、微かな刺激じゃ物足りない・・・と主張し始める。

はっきり、奥が疼き出すのが解る。私の身体、慣らされ過ぎ・・・。

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