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第19章 case8 【私ニ伸ビル複数ノ手】 1
「ただね、絢乃ちゃんの雰囲気が何か違う気がする。何て言うのか、華やかになったよね。思わず見ちゃう」
の言葉通り、目の色でなく、私自身の雰囲気が変わったらしく、クラスメイトの視線がいつも寄り集まっていたのは、気のせいではなかったらしい。
ただ、何が変わったのか、私自身はさっぱり解らないのだけど、
・・・必要以上に目立ちたくないけど・・・って言うのが本音だ。
幸い、昨日の“神野要人”という人物とは、同じクラスでは無かったみたいなので、心底ほっとしたのだけど、
必要以上に目立つという事は、斎の敵である人たちにも、私が解られてしまいそうで、
はっきり言って、関わり合いたくないな、ってのが、ある。
誰が敵で、誰が味方なのか、の線引きすらも今はまだ曖昧な部分が多いから、何もかもに警戒してしまう。
気が付けば、5時間目の授業が始まる直前。私を含めて皆は席に座り、思い思いに授業前を過ごしていた。先生はまだ来ていない。
「遅くなった~」
と、ドアが急に開き、姿を現した同じ制服を着た子は、明らかに見慣れない子で、転入生?かな?
午前中には居なかった子だ。
の言葉通り、目の色でなく、私自身の雰囲気が変わったらしく、クラスメイトの視線がいつも寄り集まっていたのは、気のせいではなかったらしい。
ただ、何が変わったのか、私自身はさっぱり解らないのだけど、
・・・必要以上に目立ちたくないけど・・・って言うのが本音だ。
幸い、昨日の“神野要人”という人物とは、同じクラスでは無かったみたいなので、心底ほっとしたのだけど、
必要以上に目立つという事は、斎の敵である人たちにも、私が解られてしまいそうで、
はっきり言って、関わり合いたくないな、ってのが、ある。
誰が敵で、誰が味方なのか、の線引きすらも今はまだ曖昧な部分が多いから、何もかもに警戒してしまう。
気が付けば、5時間目の授業が始まる直前。私を含めて皆は席に座り、思い思いに授業前を過ごしていた。先生はまだ来ていない。
「遅くなった~」
と、ドアが急に開き、姿を現した同じ制服を着た子は、明らかに見慣れない子で、転入生?かな?
午前中には居なかった子だ。
