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第20章 case8 【私ニ伸ビル複数ノ手】 2

「選ばれた方は貴女に、とある力を授ける。目覚めた後、貴女がその力を行使する事によって、貴女の今後を決定する。

否、違う。貴方の今後じゃなくて、貴女中心の人たちの今後、ね」

「中心?」

斎が中心ではなく、私?

「選ぶ頃には解る。そして、とある力は、貴女に授けるけれど、それを使うとなると、協力者が必要になる。

協力者の条件は、貴女の今置かれた状況を把握している人ね」

「一人では無理?」

「・・・・・・・・・無理、よ」

返事に一瞬の間があったのは、何かを意味、する?

「考えなくていい」

考えていることまで読めるサクラは、即否定した後。

「では、私の条件を言う。この条件が飲めるなら、貴方は私を選んだ、ということ。一応、もう一人の条件も聞いてから、どちらを選ぶか判断して」

「・・・解った」

「私の条件は・・・」

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