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第20章 case8 【私ニ伸ビル複数ノ手】 2

落ちてきたのは、最初優しい感触の、キス。

そして少しずつ口の中を侵食していく・・・。

そのキスの感触に、何かが引っ掛かった。

そして即座に答えが出る。

このキスの味、煙草の味が、す、る・・・と今更ながら気付く。

煙草を吸う人は、1人しか知らない。

そして過去にキスの経験も、肌を晒した記憶も・・・ある。

最後までしなかっただけで。

場所は、このベッドで。

夏休みの終わり頃、漸く帰れたものの、的場君に飲まされた何かで性欲に狂って、一時的に慰めてくれた相手・・・。

狂っていたからか、ドキドキした。背徳感を覚えて、気持ちヨカッタ・・・。斎じゃなかったのに。

過去の記憶を思い出している間、私は無防備だった。だから気が付かなかった。

気が付けば容赦なく服が取り除かれ、裸体を晒していることに。

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