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第20章 case8 【私ニ伸ビル複数ノ手】 2

記憶の波と今感じる刺激が、混ざり合う。

抵抗している心算でも、心算でしかなくて。

指がナカに潜り、あの時と同じように、キモチイイ所を的確に突く。

記憶通りに。

「・・・ぁぁああっ」

抵抗の心算で、声だけは出すまいと口を塞いでいたのに、呆気なく漏れた嬌声。

斎じゃない、均さんの手が私のナカを弄っているのに、

セックスというものに慣れ過ぎたのか、それとも均さんとの過去の記憶のせいか、完全にされるがまま・・・。

繰り返される、あの夏の再現。

「・・・っんっぁあ、あぁっ」

顔の識別は相変わらず出来ないまま、煙草の匂いと指の感触だけで目の前の相手を簡単に答えを導き出しだ私は、



・・・積極的に拒む事を、放棄した。

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