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第4章 case2 【貴方ガ欲シイ】 2

「斎様」

強請り、しな垂れかかる姿は、同じ高校生とは思えない程、大人びているというか、妖艶というか・・・。

・・・イライラするというか。

「近頃、私を避けているのかと思いました。来てくれて嬉しい」

斎に巻き付く両腕。ゆったりとした生地からのぞく白い肌。

「今回の事が上手くいった暁には、お願いを一つ聞いてくれますか?」

「内容による」

誘惑しようと必死な紗香に対して、顔色を一つ変えずじっと前を見続ける斎。

「私、抱かれたいの、い」
「セックスしたいという事、かな」

紗香にとっては渾身の願いを途中で遮り、さらりと口にする斎。覗いている私の頬が一気に赤面するのが解る。

「・・・はい」

恥じらう紗香。とはいえ口にした願いも、今の状況も、大胆としか言いようがない。

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