テキストサイズ

contract

第22章 case9 【思惑乱レル妨害ノ手】 2

はっきり言って、面倒。

ま、協力者は必要だったし。今回失敗すると、2度目は解らないからね。

あー、それにしても、ジャケットって切りにくい・・・」

ジャキジャキ、ビリビリ。

文句言いながらも、ジャケットを切り刻み、下のブラウスも切り刻み・・・・。

時間と共に、少しずつ、嗅いだ事のない匂いが、鼻を刺激していく。

怖い筈の相手が、少しずつ時間と共に感情を落としていく感覚により、

何もかもがどうでも良くなっていき、

滲み過ぎた目から、一筋だけ、感情が流れた。



泣ける感情さえも、放棄して、

ゆっくりと、目を、閉じた。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ