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第22章 case9 【思惑乱レル妨害ノ手】 2

心得ている的場君は、斎の指示通りに手首を縛り、首にも縄をかけた。

生徒会長の首にかかっている縄の端を的場君が持っている。もはや人扱いされてない。

けど、同情する気は起きなかった。かといって、されて当然、とも思わなかった。

・・・感情がマヒしてる、みたいで、今は何も考えられない。

満身創痍に見える黒田生徒会長は、抵抗する力ももうない様子。

「黒田博史(くろだひろし)立て。串刺しにされたくなかったら歩け」

血塗られた日本刀を振り回し、指示する斎。

「お前って、何者?」

「それを知る必要はない。そのだらしない格好をどうにかしろ」

そう、下半身はズボンも下着もずりおろし、無様にお尻丸出し状態。ガラスの痛みに耐えながら、ようやくズボンを穿くと、

的場君が首とつながっている縄を引っ張り、どこかへ連れて行く。

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