
contract
第22章 case9 【思惑乱レル妨害ノ手】 2
カランガタガタガタ・・・。
的場君と黒田生徒会長の姿が見えなくなると同時に、
斎は持っていた日本刀を音を立てて手放し、私に性急に近付いて、
覆い被さるように、ギュゥゥゥッと抱きしめてきた。
「く、苦しい」
容赦ない抱擁に、嬉しさ以上の苦しさが襲う。
「もう、待てない」
ぽつりと呟く斎。待てないって何?
「・・・斎?」
「首輪が必要だ」
私に?と思った時に思い出したのは先程見た、黒田生徒会長の姿。
「縄は嫌」
「絢乃を縄で括る気は無い。
アイツの顔を見るのも嫌だろうけど、もう少し付き合って。今日で姿を見るのは最後だから」
「最後って、何?」
的場君と黒田生徒会長の姿が見えなくなると同時に、
斎は持っていた日本刀を音を立てて手放し、私に性急に近付いて、
覆い被さるように、ギュゥゥゥッと抱きしめてきた。
「く、苦しい」
容赦ない抱擁に、嬉しさ以上の苦しさが襲う。
「もう、待てない」
ぽつりと呟く斎。待てないって何?
「・・・斎?」
「首輪が必要だ」
私に?と思った時に思い出したのは先程見た、黒田生徒会長の姿。
「縄は嫌」
「絢乃を縄で括る気は無い。
アイツの顔を見るのも嫌だろうけど、もう少し付き合って。今日で姿を見るのは最後だから」
「最後って、何?」
