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第22章 case9 【思惑乱レル妨害ノ手】 2

最後、の意味の答えを、斎はくれないまま、斎と共に外に出る。

連れてこられたところは、この学園を象徴するといってもいい、サクラの樹の前。近くに街灯があるから、真っ暗ではない。

「・・・ヒッ」

見上げて、びっくり。

太い枝に刺さっている、高野香奈の身体があったから。

斎が飛ばして刺さった、という、コト?だよね?

知らない人が見たら、ちょっとしたホラーだ。

そして・・・。

「何する止めろッ」
「煩い黙れッ」

的場君と黒田生徒会長が言い合いながら、もめている。

だけど、満身創痍の生徒会長では、抵抗し続ける事は出来ないらしい。

的場君は抵抗する生徒会長を上手く払いのけながら、生徒会長よりも背の高い場所にある、太い幹に縄を通し・・・引っ張った。

一気に爪先立ち状態になる生徒会長・・・殺す、気?

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