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第22章 case9 【思惑乱レル妨害ノ手】 2

髪が終わると今度は身体。

丹念に洗う斎の手にいやらしさは無く、淡々と洗っていく。

肌が触れあえばセックスを求める斎からすると、ただ洗うだけの行為は珍しく思える。

珍しいと同時に、燻る感情。

求めてくれない、という感情は、淋しさ。

いつの間にか斎の存在が無視できないものになっていたかを再自覚させる。

もう、逃げられないのではないかと、考える事自体がもう無駄なのかも・・・。

という気持ちが半分弱。

もう半分は、斎はドコまで知っているか解らないけれど、

黒田生徒会長達にある程度嬲られた身体に対して、

斎が本能的に私自身が欲情出来ないものになった、という事なのかも・・・という絶望が半分以上。

斎が何も言わないし、私は何も言えないし。

・・・こんなことになるなんて・・・・・・。

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