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第23章 case9 【思惑乱レル妨害ノ手】 3

据え膳食わぬは男の恥、だ。

例え“絢乃“が自分自身で判断が出来ない状態であろうとも。

両腰に手をかけ、一気に後から押し込む。

「・・・ぁあっ」

躊躇している暇はない。斎が帰って来るまでに、コトを成しておかないと意味が無い。

アレは化け物だ。ヒトでは無い。ヒト型ではあるけれど。

そして、ヒトの方に取りこむコトも出来ない。

刃を向けられれば、一溜りもない事は、近くで見ているから知っている。

かといって、アレに首を垂れるつもりは毛頭ない。

押し込んだ後は、一気に突く。十代の時の様ながむしゃらさではなく、的確に指で解っている範囲の弱点を突いて・・・。

「ァッアァァァッアッンッ」

オンナの声が、部屋に木霊する。

絶え間ない嬌声と、一気に突いた事による快感からか、小鹿の様にガクガクと震えさせ、目の前で腰が砕け、抜ける。

「もう、ダメぇ・・・・っ」

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