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第23章 case9 【思惑乱レル妨害ノ手】 3

思わず布団から出て、均さんの両腕を掴んでいた。

素に戻った状態で、裸を晒すのは恥ずかしいという気持ちはあったけど、

それ以上に、妊娠の可能性を回避したいという気持ちの方が上回った。

立ち膝になって腕を掴んでいるから、ポタポタと落ちる、粘着質の液体を自覚しつつ。

「もったいねえな」

落ちていく水分を指で掬って、押し込もうとする。

「ヤッぁっ」

ピクンッと跳ねる身体。均さんの指で簡単に反応してしまう自分に困惑と、戸惑いと・・・快感と。

「そのまま孕んじまいな」

「何で」
「そしたら、一族側の刺客は来なくなる」

「・・・・・・え?」

刺客、やっぱ、り、狙われるんだ・・・。

斎といる以上、その可能性はゼロでは無いと知っていつつも、まさか本当に殺される事は無いんじゃないかと勝手に思っていた。

・・・昨日までは。

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