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第23章 case9 【思惑乱レル妨害ノ手】 3

今の口調は、何時もの飄々とした均さんで、

昨日抱かれた事とか夢だったのかも、なんて錯覚しそうな・・・。

「さ、出るか」

勝手に立ち止まったのに、勝手に動きだして、

門の外に出た。

「で、絢乃チャン」

「な、何でしょう」

校門から出て数歩。立ち止まった均さんは、私の方を振り返り・・・。

「何か、身体に変化はあったか?」

「・・・変化?」

「特に、ないと、思う?」

何を聞かれているのか、解らないまま答える。

「という事は、斎の術はは失敗した、という事か」

にぃっと笑う均さん。

「結論出たし、遊ぶか」

「は?え?何?」

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