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第24章 case10 【私ハ貴方ノ手ヲ握ッテ】 1

「・ぁあっ・・・ぃっくッ」

イってもイっても、治まる気配がない。

斎が入れた自分自身を抜かずに、突き続けるから。

部屋は冬の晴れ間が差し込み、適度に明るい。斎が途中で屋の暖房を切ったけれど、身体が放熱するお蔭で、汗をかくくらい、暑い。

「・・・まだ、足りな、いッ」

幾度も体勢を変え、突かれ続ける。ジンジンと主張するナカ。

「いつ、きッ」

セックスの行為は何時もと同じ。否、いつも以上に執拗でねちっこい。

セックスが始まってしまえば、当然の様にナカは濡れ、簡単に反応してしまう。

そこで抵抗したいとか、恥ずかしいという気持ちは既に無く、貪欲に欲する私を止められる訳が無い。

「・ぁはぁッ・・もっとぉッ」

斎は『私を縛れない』と時々ぼやくけれど、度重なる行為は、

“私“という存在を十分、斎が縛っている証拠。

ただ、一つ、何時もと違う点があるけれど。

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