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第24章 case10 【私ハ貴方ノ手ヲ握ッテ】 1

背中の中心辺りに触れた時、何時もと違う感触がした。

滑らかな肌は傷が無かった筈なのに・・・

明らかに、傷痕というか・・・、

「い、つき?」

ざらっした・・・表面?

これは、なに?

「・・・・・・流石に無理か」

いつの間にか律動は止まり、お互いの顔を見合わせる状態のまま、斎は観念したらしく、

汗でピッタリと張り付いている黒いシャツを脱ぎ捨てた。

! ! ! !

お腹辺りに、引き攣れた皮膚の痕。そして色はうっ血した様な・・・。

昨日の地下にいた時までは、無かった、痕。

「もしか、して、背中、も?」

「多分」

血の気が引く。何があったの?か?聞いても・・・いいの?

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