テキストサイズ

contract

第4章 case2 【貴方ガ欲シイ】 2

「な、何でいなかった事になってるのっ!?」

「斎様の意向で」

あっさりと答える的場君。斎様、ってあの斎!?

「斎と繋がり有るわけっ!?」

「斎様のservantだから、当たり前」

servant-サーバント-、召使。あの佐倉紗香と同じ・・・。

一気に警戒心が膨らむ。何しにここまで・・・。

「姫様、勝手に学校外に出ちゃダメだって。・・・死にたい訳?」

「って・・・別に離れたって死ななかったじゃない」

「それは偶然が重なったから。姫様は斎様と離れると、死ぬよ。といっても、ここは特別な磁場があるのか・・・学校と同様の何かがありそうだけど」

途中から謎の言葉をつぶやく的場君。日本語を話しているのに、意味が・・・理解出来ない。

「・・・大体誰が姫なのよ」

ぽつりと呟けば。

「だから姫様でしょ」

当然、といった顔の的場君。堂々巡り?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ