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第25章 case10 【私ハ貴方ノ手ヲ握ッテ】 2

「痛ッ」

前触れ無く、急に痛み出す、手首、足首、額、胸の中心部・・・。

「・・・おいッ」

チリチリと焼けるように痛くて、自分自身を抱きしめるように腕を巻き付けて、思わずしゃがみ込む。

「どうしたッ!?」

「・・・痛いッ」

「顔を見せろ」

痛みに顔を歪ませながら、相手をゆっくり仰ぎ、見る。

「・・・お前、何かされただろ」

何かされた。何をされた。それどころじゃない。痛い、痛いんだって!!

「とりあえず、入れッ」

腕を掴まれ、ガチャッという音を聞き、ドンッと押されて・・・倒れ込む。

「痛いッ」

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