テキストサイズ

contract

第25章 case10 【私ハ貴方ノ手ヲ握ッテ】 2

今回痛いのは、原因不明の痛みではなく、押されて倒れ込んで、部屋の壁に背中をぶつけたから。

「何するの、よぉッ」

思わず食って掛かる。私を部屋に投げ入れた男は悠々と後から入ってくるものだから。

何で、部屋に投げ入れられなきゃならないの!!

「・・・成程」

それに対して、ほほぅ・・・と感心している目の前の男。

「ナルホド、じゃないわ!」

「治ったな」

「何が!!」

「痛いの、治っただろう?」

・・・そういえば、原因不明の痛みが消えている。

「・・・どうなってるの?」

どんなからくりが・・・。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ